第6回チンパンジーの喜ぶ顔が見てみたい
@福岡市動物園

 4月22日
今回で6回目を迎えた福岡市動物園でのイベントには、東京、岐阜、九州各地からチンパンジーを喜ばせるために20名のみなさんが参加してくれました。天気が心配されましたが、みなさんの晴男・晴女パワーが雨雲を吹き飛ばしてくれたようで、気持ちのいい晴天に恵まれました。

今回も、「実のなる木」を実施しました。何度も参加してくれているサンプロ会員がリーダーとなって、初めて参加するみなさんに「こうするといいよ」、「こうしたほうがやりやすいよ」など率先してアドバイスをしてくれていたので、作業はとても手際よく進んでいきました。

今回は、改装したばかりのチンパンジーの運動場にレモンやドングリの苗木なども植樹しました。
ボンとサクラ、パンジーが
嬉しそうに大きなフードグラントを響かせながら運動場に出てきて、熟した実を選ぶように、葉をかき分けて好きな果物を選んで取って食べていました。

 

参加してくれた皆さん、福岡市動物園のスタッフのみなさんありがとうございました。

参加してくれたみなさんの感想


初めて参加させていただきました。1日の流れがとても過ごしやすく良かったです。(集合時間、自己紹介、説明、レクチャー、作業、観察)。初めてチンパンジーの運動場に立ち、普段どんな景色を見ているのか、どんな感触のものに触れているのか、体験することで、少しだけ、彼らの気持ちを想像するヒントを得たような気がしました。(落ちそうでとてもとても怖かったです(笑))
この半日で、学んだり感じたことは多けれど、まだまだ知らないことだらけです。とはいえ、このようなプログラム参加がきっかけとなり、チンパンジーを観察する"見方"が深まったり、もっと知りたいと思えたり、何かしなきゃと思えたり、さらには他の動物たちの飼育、管理、エンリッチメントや生息環境、動物園の在り方や動物と人とのつき合い方まで、意識や興味が広がる大きなきっかけになると思いました。そういう意味では、もとから動物に興味のある人にはとても有効&重要な意義のあるプログラムだと思いましたが、もっともっと一般のお客さんの参加が増えたらいいな、と思いました。
とにもかくにも、大変楽しかったです!チンパンジーのみりょくをいっぱい発見。このような貴重な機会をいただき、どうもありがとうございました。


チンパンジーについては研究していなかったので、今日たくさんお話が聞けて面白かったです。寝床を作ることも全く知りませんでした。
自然の中で暮らしていれば、全てのエネルギーは自然からですが、施設にいるということは、沢山のエネルギーを費やして元の生態に近づけようとしているので、自然のスゴさを改めて感じました。
チンパンジーの遊び場は私も楽しめそうだなと思いましたが、登ってみて、やっぱり楽しかったです。木を切って、フルーツを切って、それをつけてあげるという作業としてはとても簡単なことで、彼、彼女たちの刺激になり、少しでもプラスになるというのは、とてもステキなアイディアだなと思いました。日々、忙しい飼育の方々には、時間がかかることなので、毎回やってあげることはとても難しいと思いますが、彼、彼女たちのために、そうした時間のとれるスタイルになるとイイなと思いました。
私も学校を卒業し、動物からも、そのことを考えることからも離れてしまいましたが、とても良い機会でした。ステキな企画のあるタイミングに九州に来たことを嬉しく思います。
私はひたすら楽しい時間を満喫していましたが、このようなチャンスを企画していただけたことに感謝致します。ありがとうございました。また、京都・熊本それ以外の施設でも頑張って下さい。


今回のような20人ぐらいの人数で行うようなエンリッチメントは初めてで、人数がいれば、短時間できちんとしたエンリッチメントができるのだと知りました。エンリッチメント効果として、普段の時間がどの程度かは分からないが、採食時間が30分と長くなったのではないかと思います。また、餌を付けていた枝で、寝床を作ったり、食べたりもしていたため、チンパンジー自身が選択し行動を行っていることが観察できました。
 チンパンジーの個体別では、何から食べ、何を多く食べるかなど違いがあり、このことから、人間と同じように好き嫌いがあるのではないかと思います。
 エンリッチメントをすることで、動物の普段観察できない行動や、新たに発見することなど、動物のためだけではなく、飼育する側にもメリットがあることがわかりました。
 これらのことを踏まえ自分が飼育する動物へエンリッチメントを行っていきます。


今回、初めての参加で、やること全てが新鮮でした。チンパンジーの生態に関しても、知らないことがたくさんあり、もっと理解を深めていきたいと思いました。エンリッチメントにおいては、準備にあれほど時間をかけても、実際チンパンジーを放してから、ほんの数十分で食べつくされてしまったので、チンパンジーたちが生き生きとした行動が観察できた喜びもありますが、時間をかけてつくったわりには終わるのが早く、ちょっと残念、という気持ちもありました。でも、こういった活動を経験することで、飼育下での職員さんたちの取り組みのたいへんさが身をもって分かった気がします。また、この活動を通じて、いろんな園館(動物園)の方たちと交流できたので、そういった面でも楽しい経験となりました。次回もぜひ参加したいです。本日は貴重な体験をさせていただいて本当にありがとうございました。


飼育下のチンパンジーについてとても興味があり、参加させて頂きました。野生下と飼育下のチンパンジーの特徴や問題点を具体的に聞くことができ、とても勉強になりました。まだまだ知らないことばかりだと実感しました。
今日のような活動を担当飼育員の方で行うのは、難しいと感じましたが、チンパンジー達の動きを観察していると、少しでも可能なことはどんどん行っていくべきだと思いました。
昼食休けいの時間も飼育場で観察をしていたのですが、来園者の家族が「楽しそうだね」と話されていたので、今回参加させて頂けて良かったと感じました。
「エンリッチメント」活動に関心を持ち始めたのが最近だったため、無知な状態での参加でしたが、この半日で更に調べていきたい、自分に何か出来ないのか、いろいろと考えることの多い時間となりました。また、機会があれば、是非参加させて頂きたいです。
ありがとうございました。


本日、参加しての感想は、まず第一にチンパンジーの見方が変わりました。いままでのチンパンジーのイメージは少し怖いイメージがありましたが、本当に人間に近いなと思い、やさしいなと感じました。エンリッチメントという事で、チンパンジーが喜ぶにはどのようにしたらいいのか考えて、チンパンジーは採食する時に木に実などを選んで食べる行動を利用して、木の枝にリンゴやバナナ、オレンジ、にんじん、ピーマンなどをつけて採食時間を長くする。というエンリッチメントでチンパンジー達もすごくいきいきとしていて良かったと思います。
チンパンジーも採食時、鮮やかな色をしたにんじんやイチゴなどを先に食べていて、自然界で熟した実を食べる行動につながっていたのでおもしろいなと感じました。
このように、自分達が施したものをチンパンジーが喜んで利用してくれるのは、とてもやりがいがあるなと感じました。今後、自分もいつか飼育員になろうと思っているので、本日、経験させていただいた事を、将来の動物にやっていきたいと思います。また、参加したいと思います。その時はまたよろしくお願いします。本日はありがとうございました。


福岡市の新しい獣舎で、楽しい実習ができて、本当に良いイベントだなと思いました。チンパンジーたちも、果物や野菜がついた枝に思い思いに取り組んでいて、本当に楽しそうだなと思いました。果物を1つ1つ大切そうに取って、枝はベットにしたり、食べたり・・・
野生の暮らしが再現されているなあと感じました。
また、実際に新しい獣舎に入り、チンパンジーと同じ目線で、生活環境を見ることができたのも、本当に良い機会でした。普通に動物園に来ても、なかなかそういうことが無いので、本当に良いイベントだと感じました。エンリッチメント作業も、実際にやってみることで、分かることもあるのだなと思いました。"実のなる木"については、以前から見たり、熊本サンクチュアリで体験させていただいたこともあるのですが、あそこまで、小さく切ると、色々と大変なのだと実感できました。ぜひ、このようなイベントをこれからも色々な園でしていただけたらなと思います。また、是非参加させていただけたらなと思います。今回は、このようにすばらしい機会を与えて下さり、本当にありがとうございました。


今回サンクチュアリ・プロジェクトに参加したことで、アフリカでのチンパンジーの生態から生活している環境さらには、現地の人々との問題などを学ぶことができたらと思います。また、チンパンジー舎に入り、食事の時間を長くするためのエンリッチメントの作業を実際に体験できたことで、アフリカの木々を再現したものの高さや工夫、さらには食べ物を木に挿す際に気をつけていることなど、普段飼育員さんしか体験できないことを学べて、とても楽しかったし、いい勉強になりました。まだまだ、チンパンジーに対する知識は少ないですが、ただ動物園に行き見るだけではなく、今回のプロジェクトで学んだことをいかして、野生のチンパンジーの生活を守るために、自分達に何ができるのかと考えていけたら良いなと思いました。そして、環境エンリッチメントに対して自分の意見をしっかり持てるようになりたいと思います。


今日はチンパンジーに関するお話、チンパンジーの現状などお話していただいて、ありがとうございました。私は、東海大学農学部で家畜動物を主に勉強していますが、卒業研究では、チンパンジーを対象に、研究を行っていきたいと思っています。今回が、チンパンジーに直接観察したりしたのが、始めてでした。午前中はチンパンジーに関するレクチャーをしていただいて、ほとんど知らないことばかりでした。野生の現状、生活など、知ることができ、これからの研究の参考になりました。野生チンパンジーは、探査行動などがあるので、飼育チンパンジーにも探査行動ができるように、木に果物を挿すといった環境エンリッチメントは、とても良いことだと感じました。実際に観察していると、楽しそうに果物や野菜をとっている姿をみることができ、とても嬉しかったです。今後も、このような機会があれば、ぜひ参加させていただきます。本当にありがとうございました。すごく楽しめました!!


・最初のチンパンジーの説明では、初めて知ったことがあり勉強になりました。チンパンジーが群で生活していることは知っていましたが、他の群との交流などがあるというのにはおどろきました。
・チンパンジーに実際にえさをあげるところでは、自分の用意したものをおいしそうに食べてるのを見て感動しました。今日は、大人数で食べものを用意することができたけれど、毎日飼育係さんが行うのはたいへんだろうなと思いました。
・チンパンジーの放飼育場に入ったのは初めてでした!いつもチンパンジーが使っているタワーにのぼれて少しチンパンジーの気分になれた気がしました。滅多にできない経験をすることができて本当によかったと思います。ありがとうございました。


前日からの雨風の影響で今回のイベントが開催されるのかな?と思っていましたが、晴れ女か男のパワーで昼からは晴れてきて、イベントが出来て良かったです。
チンプ達が、木の枝に付けられた、野菜や果物を喜びながら採食している様子を、運良く見る事が出来た一般のお客さんにとってはラッキーだったと思います。他の動物園でも今回の様なイベントが出来たらいいなと思いました。


今回初めてこのような企画に参加してみて、木にいちごや人参、ピーマン、ぶどう、栗などをさしたり、それをチンパンジーが食べる様子を観察することで、チンパンジーの生態も含め、チンパンジーとより近づけた気がしました。
また、チンパンジーが自分で、自分の食べたいものを選んで、いつもと違ったえさの給与の仕方ということで、環境エンリッチメントの考え方、定義をそのまま肌で感じることができました。
今、私は大学で動物の管理、行動、などについて学んでいます。その中でも、学んだことや知ったことが活かせたし、さらに今日また新たに知り、学んだこともあったのでとてもためになりました。チンパンジーがえさにありつけて喜んでいるときの声、木に挿した果物、野菜を見定める様子、自分の寝どこを作る様子、など今日この企画に参加してみなければ見たり聞いたり体験したりできないようなことばかりでした。今後の大学での勉強、生活に生かしていきたいです。



・普段体験できないことができ、楽しかったです。また、初めて、獣舎に入り、チンパンジーのタワーにも登らせていただき、いつも外から見る風景とは異なり、とても新鮮でした。
・ピーマンは緑色だったため、選んでいるかは分からなかったのですが、イチゴやトマト等のフルーツ類を先に食べているようで、人間と同じなのだと感じました。
作業だけではなく、室内でのレクチャーの時間もあったので、大変勉強になりました。あれいがとうございました。


普通では体験出来ないことをさせて頂き、チンパンジーの育成の裏側を見れた気がして大変楽しく思いました。この体験から、チンパンジーの生態を知ることが出来て、より一層のチンパンジーへの理解が深まると同時に、愛着が湧きました。安全性に気をつけて、幼児も参加できるようにすることで。次世代に渡ってチンパンジーを愛する人を増やしていけるのではないかと思います。また、閉鎖環境下で自然に近い環境を作ろうとする努力を知り、胸の熱くなる思いがしました。動物に対する見方が変わり、刺激的な体験でした。ありがとうございました。


チンパンジーの生態をあまり知らなかった私でも、最初に、どういう暮らしをしているのか、どういう食べ物を食べるのかをレクチャしていただきとても分かりやすかったです。また、私たちがしたことでチンパンジーが喜ぶ姿を目の前で見れて、私もうれしかったです。
学校でエンリッチメント(環境)にも取り組んでいますが、動物が喜んでいなかったり、失敗ばかりでした。もっと動物の事をよく知り、動物のためにもっと工夫をしたいと思いました。
また、チンパンジーが利用しているタワーに私たちがのぼるという体験もできました。高さや、怖さを実感して、そのタワーにスルスルのぼっていくチンパンジーをみて、さらに感動し、おどろきました。
チンパンジーの飼育スタッフの方も喜んでいて、私も飼育スタッフになり、担当動物を喜ばせてあげられる人になりたいなと思いました。今回している事を私たちにだけではなく、子供たちにもレクチャーをしていて、たくさんの人に伝えていく大切さを実感しました。私にとって、短い時間と感じてしまうぐらい楽しいプロジェクトでした。ぜひまた参加したいです。


今回のこのイベントに参加した理由はチンパンジーに興味があった事の他に、飼育している動物に効果的なエンリッチメントを施こしたいので、その為にこのイベントに参加しました。
実際に展示場内に植木を行ったり、タワーの隅々に果物、野菜をつけた枝を設置してみましたが、設置した果物や野菜をチンパンジーが食べてくれた時は嬉しかったです。
今回を通して感じた事は、エンリッチメントの意味や、動物だけの知識より、植物の事も詳しく学んでそのエンリッチメントを施す動物の為になるものを作りたいです。
エンリッチメントと聞くと動物が楽しめれば大丈夫だと考えていましたが話を聞いて楽しむ以外にもひまな時間をつくらないようにする事や、野生本来の生活に近づけてあげる事と分かったので、今後の飼育に役立てていきたいです。



チンパンジーのことは知っているようで、知らないことがたくさんありました。
"エンリッチメント"という言葉は学校でもよく聞くけどエンリッチメントは動物のこと、生態、特徴など知った上でしか出来ないのだと思った。私がチンパンジーのエンリッチメントを考えたら、登ったり、遊んだり出来るアスレチックの様な物しか思いつかないと思います。基本的なことだけど、採食方法や、生活習慣を知った上での方法だなと思いました。また、展示場に入ったからこそ、発見することも多く、準備時にも感じ、学ぶことが出来ました。
観察時には、野生により近いと思われる動き、また個体差も見られ、とてもおもしろかったです。鳴き声でも喜んでくれていたようなので準備したかいがあったと思いました。でも今回エンリッチメント後の反応しか観る事が出来なくて、普段との違いを観ることが出来なかったので、また、機会が、時間があれば、する前後を比較して結果を見てみたいです。
今回の様なエンリッチメントは毎日は出来ない思うけど、私もこれから動物と関わる上で、"動物にとっても幸せ"を1番に考えて関わっていける人になりたいと思いました。

 

 

BACK