第5回 チンパンジーの喜ぶ顔が見てみたい
@福岡市動物園

 4月24日
 福岡市動物園でワークショップをおこないました。今回で5回目となった「チンパンジーの喜ぶ顔が見てみたい@福岡市動物園」です。
 今回も、野生の採食場面を再現することを目的としてエンリッチメントを実施しました。
 野生のチンパンジーはたくさん実のなっている木で、熟した実だけを選んで取って食べます。何気ないことのように思えますが、ブルーベリー狩りやイチゴ狩りをしたことのある人なら、熟したものだけを選んで取ることが結構めんどうで時間のかかる作業であることをご存じだと思います。野生のチンパンジーたちは、それが当り前です。飼育下では自分たちで選んで取ることがありません。そこで、みなさんの力を借りて、「実のなる木」をつくりました。

 

 まず、スダジイの枝を園内から切り出しました。「モリゾー」のようなC君とMさん(写真:枝の中に隠れて見えませんが)は、枝をチンパンジー舎まで持ってくる道中、来園していた子どもたちの注目の的になっていました。

  

 果物や野菜を小さく切り、枝の先に付けていき、「実のなる木」を作ってチンパンジーのタワーに設置しました。このイベントに何度も参加してくれている皆さんのおかげで、スムーズに作業をおこなうことができました。

 みんなが見守る中、チンパンジーたちの登場です。うれしそうなチンパンジーたちの声が周りに響きわたりました。要領よくおいしい果物を摘み取るサクラ、落ち着きなくあっちの枝、こっちの枝と忙しく動き回るパンヤ、ミカンばかり選んで食べるパンジーなど、それぞれこの「実なる木」を楽しんでいました。食べ終わるとサクラは枝を集めて立派なベッドを作って休んでいました。

参加してくれたみなさん、ありがとうございました。
また、この企画を快く引き受けてくださった福岡市動物園の職員のみなさま、ありがとうございました。


参加者の感想


実のなる木、チンパンジーがうれしそうに声を上げていたのが印象的でした。3人それぞれが、それぞれのペースでそれぞれの姿勢で、食べていて、サクラは最後に立派なベッドも作っていて、個性がでるのもおもしろかったです。

今日は、エサの種類も多くてチンパンジーたちも喜んでくれたかなと思います。
ただ、ピーマンは残っていたのであまり好きではないのかな・・・
パンヤがおりの中では興奮していたけれど外に出るといつもより落ち着いていたのがとても意外でした。ムチムチになったからかな・・?
みんなで喜んでくれていたので大成功でした!!
また参加します!!


今日の天気予報は雨!!ということで、レインコートまで持ってきて、サンプロのTシャツも着て、やる気満々!で参加したら、見事に晴れてくれてよかったです♪
サクラやパンジーはもちろん、ちょっとおデブなパンヤもしっかり喜んでくれて、すごくうれしかったです!
日曜日ということもあり、家族連れも多く、子供たちに少しでも、チンパンジーの本来の姿を見てもらえた気がします!
またやりましょう♪


テンポの良いレクチャーで楽しかったです。レクチャーも、チンプの前でやってもらえると、サンプロ参加者だけでなく、来園者の方に聞いてもらえそう。そうすれば正しい情報や輪も広がっていくのかな、と思いました。


今日は、チンパンジーの生態を短い時間でしたが、知ることができ、とても楽しかったし、初めて知ることばかりだったので勉強になりました。飼育されている動物も、野生の動物も、そんなに行動は変わらないだろうと思っていましたが、エサの取り方や、木を使ってベッドを作ったりなど動物園に居ながらにして、見ることができ、とてもいい経験をすることができました。声にも様々な種類があり、あいさつの声や喜びの声なども聞くことができたので、次回から、動物園に来る際は、他の動物たちの声もたくさん聞いてみたいと思いました。
チンパンジーの生態について教わったときに、人間のせいで、親子がはなればなれになったり、親を殺されたりなど、悲しい現実を知りました。チンパンジーの敵は人間だと聞きましたが、将来、人間が敵ではなく、味方だと思ってもらえるようになってほしいなと思います。今日は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。


今日、初めて参加してみて、いつもテレビで見ているチンパンジーではなく野生のチンパンジーを見ることができて、すごく楽しかったです。以前まで、私は動物園でチンパンジーがないている声がこわいと思っていました。しかし、今回チンパンジーのえさを作ってあげて、そのえさをチンパンジーが食べてくれて、そしてないているのを見てチンパンジーがこわいという気持ちがいつのまにか消えていて、かわいく見えたり、チンパンジー同士が話をしているかのように見えてきたりと、初めの頃と感じ方が変わりました。
普段、絶対に経験することのできない事を今回することができてとても良かったです。そして、かわいいだけでないチンパンジーのおもしろさを知れて、もっとチンパンジーについて知りたくなったし、チンパンジーの見方も変わったので、今度また動物園へ来た時はじっくりチンパンジーをまた見ようと思います。
また、何か参加できることがあれば参加したいと思いました。ありがとうございました。


イベント名の通り、チンパンジーが喜ぶ姿は、何度見ても嬉しいものでした。
チンパンジーのことをもっと もっと 知りたいです。
個性が分かるともっと楽しくなりそうな気がします。
レクチャーも 忘れっぽいのもあるのか、回数を聞いてへえ〜って思うことがたくさんありました。
今度は楽勝でタワーに登れるようになりたいです。なかなかこわかった。


チンパンジーが入ってきた時のウホA言ってる姿と声が、とても心に残りました。私も興奮しました。
木からむしりとって食べてる姿も、森の中で過ごしてるイメージが頭の中で想像できました。
チンパンジーというと、やはりパン君のイメージがとても強く、人のようにふるまうことを期待してる人が多いと思います。もっと、チンパンジーのおかれている状況を知ることは、とても大切だと思いました。
パン君のイメージしか持ってない多くの人にも、知ってもらえるといいなあと思います。今日は貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
これからも活動頑張って下さい。応援しています!


今回、このサンクチュアリ・プロジェクトに参加させて頂き、将来動物に関わる仕事をしたいと考えている私にとって、とても勉強になることばかりでした。亜種問題やチンパンジーの社会をはじめ、食事や行動といったチンパンジーの習性をたくさん知れて、その上こういったチンパンジーを幸せにするためのプロジェクトに加われたことはとても貴重な体験でした。本当に楽しかったです。野生のチンパンジーはもっと面白いそうなので、ぜひ見てみたいです、
餌を木の枝につけたり、普段は通れない裏側を通れて、今回の体験でさらに、動物園の飼育係になりたいと思いました。次もぜひ参加したいと思います。ありがとうございました。
明日から、また頑張って勉強していきたいと思います。


実際に動物園の裏側に入ってみて、自分が思っていたものより大変だということがわかりました。単に、餌をあげて、世話をして、だけではなく、動物たちの野生の本能を忘れさせないために飼育員さんなりに工夫がしてあって、とてもすごかったです。
もし自分が飼育員になったら、自分にちゃんとできるだろうか、ほかの飼育員さんに迷惑をかけないだろうか、と不安に思うこともありました。
自分が飼育員になったら自分なりの工夫をして、動物たちの本能を忘れさせないように精一杯頑張りたいです。
本日はありがとうございました。


 

 

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