第12回チンパンジーの喜ぶ顔が見てみたい
@福岡市動物園

 4月14日
今年で12回目を迎えた福岡市動物園でのイベントになります。多くのみなさんに参加していただきました。

野生での採食シーンを再現する「実のなる木」を実施しました。学生さんたちの若い力を借りて枝を切って準備するところから始めました。鋸で枝と格闘する若者たちと、手慣れた手つきで野菜や果物を切る常連さんたち、枝の先に果物をつけるのに悪戦苦闘しながらもチンパンジーたちのためにみなさん楽しそうに作業を進めてくれました。

サクラ、コナツ、パンジーの3にんが興奮気味に出てきましたが、今年はすぐに食べ始めない3にん。いち早く食べ始めたのは食欲旺盛ぶりをうかがわせる体型のパンジー。サクラはたくさんのお客さんを気にしてから食べ始め、コナツはタワーの上でしばらく観客の様子を観察してから悠々と食事を始めました。

 

 

参加してくれた皆さん、福岡市動物園のスタッフのみなさんありがとうございました。

参加してくれたみなさんの感想

私は将来人と動物の懸け橋となるような飼育員を目指し、日々学習に取り組んでいます。今回このイベントに参加したのはチンパンジーの今の現状や環境エンリッチメント、どの様な想いでチンパンジーがしあわせに暮らしていけるような工夫を行っているのかを知りたいと思ったからです。またそれだけでなく、このイベントが一般の方も参加できるイベントだということでどのように人々に動物たちについて発信しているのか、またどのような人たちがこのイベントに参加しているかについても注目しながら参加してみました。参加してみて自分たちの知らなかったチンパンジーのことや、環境エンリッチメントについての考え方、注意点について知ることができました。知らなかったことがあったということは自分にもまだまだ足りない勉強不足の部分があり今後さらに学んでいく必要があると感じました。実際にチンパンジーのごはんを設置したり切ったりしましたがいろいろな切り方をしたりして楽しかったのですが、それで自己満足せず、その後チンパンジーがどのような行動をとるのか、本当にそれがチンパンジーたちにとって良いことなのかしっかり観察することが大事だと感じました。今回はチンパンジーたちは私の予想外の行動をとったりしていました。展示場に出た途端すぐに果物に行ってずっと食べているのかと思っていましたが、離れて辺りの様子を見ていたり、いったん離れて辺りを伺ったりいろいろな行動が見られました。また同じようなイベントがあれば参加してみたいと感じました。人への伝え方、話し方、パワーポイントも勉強になりました。ありがとうございました。

私はもともとサルが好きで学校でもボリビアリスザルの担当をしています。そのためリスザルはもちろん、そのほかのサルのことは多かれ少なかれ知っているつもりです。しかし今日レクチャーやHPを見てたりしていて自分はチンパンジーについて本当に無知だと気付きました。それと同時にチンパンジーのことやその周りの環境、今チンパンジーが置かれている状況にいて勉強することができて本当にいい経験になりました。チンパンジーとサルにているけど少し違うんだというのが一番大きな収穫でした。人に近い存在のチンパンジーをもっと知りたい勉強したいと思いました。また、自分たちで実際に枝を切り、餌を切りそれを自分たちで運び自分たちが切った枝につける…そうして作り上げたものをチンパンジーたちが興奮しながら食べてくれる姿を見てやってよかった、参加してよかったと心から思いました。そしてこの気持ちを大事にして学校に飼育している動物たちにもしてあげたいです。環境エンリッチメントの「本来のくらしに近づける」「変化をつける」「選ぶ自由を上げる」「動物を正しく理解する」この4つを意識して動物たちのQOLを満たしてあげたいと思いました。チンパンジー舎に入ることができ実際に採食エンリッチメントを体験できそれに対しての反応を見ることができる、こんなに貴重な体験をさせてくださり本当にありがとうございました。参加することができて本当に嬉しかったです。この経験を自分の物にもしてさらにほかの人にも共有していきます。そしてまた機会がありましたら別のチンパンジーの反応も見てみたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

今回チンパンジーの喜ぶ顔が見てみたいに参加しチンパンジーに関する問題が少し知ることができました。また私たちが今後考えていかなければならないエンリッチメントについてもう一度考えを改めることができ、退屈だから芸をさせようという考えではなく、本来の野生下のくらしに近づけていこうと考えることができました。そしてエンリッチメントについては種がこういう種だからとか、その11頭を見ずに高い台を作ったり細い道を作ったりしてはいけないということを知り、もっと11頭の個性を見てその個体に会った野生に近づくエンリッチメントを考えていきたいと思います。実際に私たちで枝を切り、その枝の切り方もただやみくもに切るのではなく、次またすぐ枝がつくように切っており勉強になりました。そして切った枝に果物をつけそれをチンパンジーたちに食べてもらうのも、私の知識があまりなくこの行動が喜んでいるんだというのを判断することができませんでしたが、枝にたくさんいろんな果物がついているのに、それぞれ好みが違ってブドウがすぐなくなったり、すぐ近くに金柑があるのにわざわざ遠くの金柑を食べたりと自分で好きなものをちゃんと選んでいるんだなと感じることができました。本当に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。また、チンパンジーに詳しくなり喜怒哀楽をわかるようになって観察したいと思います。本日は本当にありがとうございました。機会がありましたらまたよろしくお願いします。

今回のイベントに参加してチンパンジーの基本的な知識から採食エンリッチメントの実践まで様々なことを学ぶことができました。野菜・果物を細かくしたり大きく切った後、木の枝に刺し、より野生下の本来の状態に近づけたことをしてみてチンパンジーたちがどのような反応をするのかよく観察することができました。やはり果物のほうが好ましいようで大根はあまり食べていない感じがありました。また食べ物を見つけた際に発する声は聴きとることができませんでしたが発したといわれ聞きたかったと少し悔しいです。また今回の採食を、切った野菜ではなくそのままの物にしてみた際の反応なども見てみたいと感じました。ほかの園館では全然反応が違うと聞き、ぜひほかの園館で行うときに参加してみたいです。今回は本当に様々なことを体験し学ぶことができてとても有意義な時間を過ごすことができました。このようなイベントがあるときどんどん参加し、経験を積んでいきます。本当にありがとうございました。

今回参加してチンパンジーのことを全然知らなかったので最初の講話を聴いてチンパンジーのことを学べたのが嬉しかったです。環境エンリッチメントについて一番知ることができたのが自分にとっては大切だなと思いました。ショーがエンリッチメントでないと知って今自分がなろうとしているドルフィントレーナーでは何を目的としてやっていけばいいのか考えられるきっかけになりました。また、くだものを切り木につけて設置するなどといった貴重な体験をでき本当にうれしかったです。また勉強できていない部分が多くあったのでこれからもっと勉強していきたいです。チンパンジーが自分たちの作った木を食べてくれたりしているのを見てすごく嬉しかったです。このようなイベントに参加させていただきありがとうございました。

先生からの紹介でこのイベントがあるとしてぜひ参加したいと思いました。最初のチンパンジーの説明でチンパンジーはどのような暮らしをしているのかを知ることができました。説明の際に写真の中にチンパンジーは何人いるでしょうなど聞き手を巻き込んで飽きずに楽しみながら聞くことができ、頭の中にもより印象的に残りました。実のなる木は木を鋸で切るところから始まり餌を切り、餌を木に一つずつつけて手間が少しかかっている分チンパンジーがそれを食べている姿を見て喜びを感じました。チンパンジーひとりひとりでそれぞれ反応が違っており、よく食べる子もいれば全然興味を示さない子もいて様々な反応行動を見ることができて面白かったです。このようなイベントに参加させていただきありがとうございました。

私はチンパンジーが好きなのですがはじめのレクチャーだけでもとても勉強になりました。また自分がどれだけ無知なのかよくわかりました。実践では餌を切って、木を切って餌に穴を開けて木にさしました。木にさすのが思ったより難しく、落ちてしまったり果物が分かれてしまったりしましたが楽しかったです。実際にチンパンジーが出てくると大きな声を発して興奮しているようで喜んでいたので嬉しかったです。一つ一つ丁寧に取って口に運んでいてチンパンジーたちの器用さを改めて感じました。お客様も餌を食べるところを見て喜んでいたのでよい活動をしたと感じました。飼育下でどれだけ動物が楽しく暮らせるかは飼育者の努力も大きくかかわっていると思うので、もっともっと勉強して動物たちがしあわせに暮らせる環境づくりに力を入れたいと思いました。またサンクチュアリで活動されているように野生の動物たちの保護ももっと進んでいってほしいと思います。私はまだ学生なのでまずは動物園に就職をして、いろいろな動物たちを幸せにできるように努力していきたいです。就職するためにも今の学生生活を一生懸命いろいろなことに挑戦して過ごしていきます。またこのようなイベントに参加したいです。本日は貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。

果物や木の準備から始まり展示場で枝に刺しているときはチンパンジーたちがどのような行動をするか楽しみでした。実際にチンパンジーたちが展示場で興奮気味で果物を食べている様子を見ることができてよかったです。声を出したり木に登ったり好きな果物を選んで食べたりしていて活発な様子を見ることができました。またパンジーとコナツがコミュニケーションをとっていたり、最初は座って様子を見ていたコナツが下に降りてきて食べるのも見れました。採食エンリッチメントを自分の手でするという貴重な体験ができ本当に良かったです。学校に戻っても学校の動物たちに使えるようなことも多く学ぶことができたのでぜひ実践していこうと思います。ありがとうございました

今回はこのような会に参加できとても貴重な体験ができて感謝しています。ありがとうございます。餌を見つけたときはもっとがっつくかなと思ったのですが全く興味を持たない子もいれば、選んで食べている子もいてチンパンジーにもたくさんの個性があるのだという発見がありました。やり方はたくさんあるので木にさすだけではなくてほかの方法でも与えてみたいし、お客様の量が多いのと少ないのではどう違うのかなど環境を変えた方法でも試してみたいなと思いました。サルは人間と近いので行動とか面白かったし、もっとつきつめたらもっと新しい発見があると思いました。もっとサルやチンパンジーについて知りたいなと思える1日になりました。ありがとうございました。これからの学校生活で参加していきもっと学んでいきます。

チンパンジーのことを知りチンパンジーのために活動し観察できてよかったです。チンパンジーがアフリカの森に棲んでいることは知っていましたが3040mもの大木が生い茂っていると聞き驚きました。人間の作った罠により指を失ってしまったり、森を野焼きにして住むところを奪ってしまったという話はとても心に残りました。子を連れ去るために母親や大人のチンパンジーが殺され子どもたちだけの群れの写真は異様に思いました。今回初めてサンクチュアリ・プロジェクトに参加し野生本来の姿に近づけるための取り組みが体験できとても勉強になりました。私も動物園でフィーダーなどを作ったりしていますが、餌に費やす時間を伸ばすということが目的になってしまい、本来の行動を引き出していなかったかもしれないと気付くことができました。今回学んだように野生本来の行動に近づけ、また個々に合わせたエンリッチメントに取り組んでいきたいと思います。

昨年の同イベントと比較してサクラさん、パンジーちゃんの食いつきが悪かったのが気になりました。大勢で見学したのが気に入らなかったのかな、などと思ってしまいました。またコナツさんがしばらく下に降りてこなかったのはなんだか切ない気分になりました。もっと動物福祉が各動物園に広まるよう応援しています。また森林伐採や不正なトレードに関する情報ももっと発信してください(メディアや教育現場)。これからも応援しています。がんばってください。

枝を運び入れるときから大きな声が聞こえていつもと違う状況に昂奮しているなぁと感じましたが、喜んでいるのか怒っているのか、ただただ昂奮しているだけなのか?前回までは自分のことでいっぱいでしたが今回はちょっとチンパンジーの感情を考えました。もっとチンパンジーのことを知りたいと思いました。なかなか実のなる木に近づかないのも不思議に思いました。

動物園にいても自然に近い感じに工夫すれば生き生きしてくるんだなと感じました。チンパンジーを思って食事を準備する作業はとても楽しかったです。実際に自分がつけた果物を食べてくれた時はすごく嬉しかったです。チンパンジーも私たちもうれしい気持ちになれるいい活動だと思いました。

チンパンジーは意外と何でも食べていた。唾を飛ばすのを始めてみた。金柑は食べるのだと思った。今回はおやつであったエンリッチメント的には様々な工夫ができるのだと改めて感じた。チンパンジーが食べる姿を小さい子供たちが見ており面白いだろうなと思う

何度か参加させていただいていますが福岡市動物園のチンパンジーについてエピソードなど教えていただきたいと思いました。各個体の特徴や集団としての状態など飼育員さんのお話など聞けたら嬉しいかな。来年もよろしくお願いします。

チンパンジーは金柑を好んで食べていなかった気がしますが。来園者の子どもたちが見て楽しんで喜んでいたのでよかったのかと。ここ数年常連さん(私を含む)の参加ばかりのような気がします。告知の問題?新しい参加者の方々にも来てもらいたいですね

 

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