海外のサンクチュアリ

世界にはすでにチンパンジーのサンクチュアリが多くあります。ここでは、海外のチンパンジーのいるサンクチュアリのウェブサイトをご紹介します。

 

アメリカ

Chimp Haven
http://www.chimphaven.org/

 アメリカ、ルイジアナ州にあるサンクチュアリです。 アメリカでは2000年に制定された法律「Chimpanzee Act(Chimpanzee Health Improvement, Maintenance and Protection, P.L. 106-551).」により国立予防衛生研究所:NIH管轄の研究用チンパンジーについては国立研究資源センター:NCRRが引退チンパンジーのサンクチュアリを建設・収容しなければならないことになっています。
Chimp Havenは、そのNCRRの代わりにチンパンジー達を受け入れたサンクチュアリです。資金的には、NIHより70%は出ますが、不足分は寄付金等で補っています。2004年にサンクチュアリを完成、まず、75個体の引退チンパンジー達を受けいれ、さらに、2005年には125個体、計200個体の受け入れをしています。

(注)「Chimpanzee Act」ではNIHに責任のないチンパンジーについては計画に 入っていません。
↓参考までに↓
Nationarl Institutes of Health:NIH http://www.nih.gov/
NIH Funding Establishes a Chimpanzee Sanctuary というNews Releaseが読めます。

National Center for Research ResourcesNCRR
http://www.ncrr.nih.gov/
 NIH Chimpanzee Management Program (ChiMP) for BiomedicalResearch Chimpanzees-- June 2001 -- という計画書が読めます。

地球生物会議 ALIVE:All Life In a Viable Environment
(日本語)http://www.alive-net.net/
> 「動物保護法」 > 「アメリカ研究用チンパンジー・サンクチュアリ法」 に「Chimpanzee Act」の全文日本語訳が載っています。


Save the chimps
http://www.savethechimps.org/

 フロリダとニューメキシコにあるサンクチュアリで、アメリカ空軍が宇宙飛行の基礎研究用に飼育していた21個体のチンパンジーを救う為につくられました。はじめに2001年に引き取られた21個体のチンパンジー達はフロリダのモートに囲まれた人工島で生活しています。
2003年には、ニューメキシコ州南部のカールストン財団Coulston Foundationの医学実験施設に飼育されていた266個体のチンパンジーを施設ごと引き取り、その施設をチンパンジーたちが快適に暮らせるように改修し、ケアを進めながら、フロリダへの移動をおこなっています。

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Center for Great Apes
http://www.prime-apes.org/

 アメリカ、フロリダ・Wauchulaにある非営利団体の大型類人猿の為のサンクチュアリ。エンターテイメントで使われていたりペットとして飼われていた25個体のチンパンジー、10個体のオランウータンを引き取っています。エンリッチメントに力を入れていて、エンリッチメントの遊具などを作るイベントなどもおこなっています。


Primarily Primates
http://www.primarilyprimates.org/

 アメリカ、テキサス州サンアントニオにあるサンクチュアリで、アメリカ空軍が宇宙飛行の基礎研究用に飼育していたチンパンジー75個体が引き取られて生活しています。
 チンパンジーのほかに600個体以上の霊長類や多くの鳥類などもサンクチュアリで生活しています。


Wildlife Waystation
http://www.wildlifewaystation.org/

 アメリカ、ロサンゼルスにあるサンクチュアリで、医療研究に使われたりペットとして飼われていたチンパンジー40個体が引き取られ生活しています。ほかにもライオンやクマ、ヒョウなどもサンクチュアリで生活しています。

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Suncoast Primate Sanctuary
http://www.suncoastprimate.org/

 アメリカ、フロリダにある非営利団体のサンクチュアリ。おもにペットとして飼われていた21個体のチンパンジー、ゴリラ1個体、オランウータン3個体、フサオマキザルやクモザルなどがいます。


Friends of Washoe
http://www.friendsofwashoe.org/
Chimpanzee and Human Communication Institute:CHCI
http://www.cwu.edu/~cwuchci/

  「Friends of Washoe」は有名な手話(ASL:アメリカン・サイン・ランゲージ)を覚 えたチンパンジー“ワシュー”を含めて5個体のチンパンジーをアメリカ、セントラ ルワシントン大学内の施設でケアを進める非営利組織です。
CHIのサイト >> chimpanzee infomation >> chimpanzee enrichment に詳しいエンリッチメントについての解説があります。
日本でも出版されている『限りなく人類に近い隣人がおしえてくれたこと』角川書店、ロジャー・ファウツ+ミルズ著、高橋浩幸・和美訳に詳しいサンクチュアリ設立の経緯が描かれています。
 
 2007年10月30日、ワショーが亡くなりました。

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Primate Rescue Center
http://www.primaterescue.org/

 アメリカ、ケンタッキーにある非営利団体のサンクチュアリ。11個体のチンパンジ ーを含めて、多数のサル達をケアしています。30歳以上の大人のチン パンジー4個体と、LEMSIPから引き取った若い7個体のチンパンジーが一つの群れで暮らしています。

   LEMSIP(the Laboratory for Experimental Medicine & Surgery in Primates)
ニューヨーク大学の医学実験施設で、1996年に閉鎖を決定した。当時、所有していた200人近いチンパンジーは、半数はCoulston財団へ移動し、残りの半数は数ヶ所のサンクチュアリに引き取られました。    


Chimps incorporated 
http://www.chimps-inc.org/

 アメリカ、オレゴン州にある非営利団体のサンクチュアリです。かつてペットとして飼われていたり、エンターテイメントに使われていた6個体のチンパンジーとサーバルキャットが数個体生活しています。


Fauna Foundation
http://www.faunafoundation.org/

 カナダ、ケベック州にある非営利団体Fauna Foundationのサンクチュアリで1997年に作られました。LEMSIPから引き取った16個体のチンパンジーがいます。ほかにもウマやヒツジ、ヤギなども生活するファームサンクチュアリもあります。


Wild Animal Orphanage
http://www.wildanimalorphanage.org/

 2010年にアメリカのテキサス州にできた施設です。チンパンジーのほかにトラやライオン、クマなども数多く暮らしています。

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ヨーロッパ

Cefn-yr-Erw Rare Breeds Farm and Primate Sanctuary
http://www.cefn-yr-erw.co.uk/index.htm

 イギリスの南ウェールズにある非営利団体のサンクチュアリで10個体のチンパンジーのほかにテナガザル、クモザル、キツネザル、ヒヒなどが生活しています。


Monkey World Ape Rescue Centre
http://www.monkeyworld.co.uk/main.php

 イギリスのチンパンジーを中心とした霊長類の為のサンクチュアリです。世界各地で保護された飼育下チンパンジーが4グループ56個体が生活しています。一番大きなグループには22個体のチンパンジーがいます。
一般公開も行っています。チンパンジーの繁殖は行っていません。


Mona Foundation
http://www.fundacionmona.org/final/english/

 スペインにあるサンクチュアリ。観光客相手の記念撮影をするために不法に飼われていたチンパンジーやサーカス、エンターテイメントなどに使われていたチンパンジーが引き取られている。現在11個体が生活している。
 見学者への教育活動にも力を入れている。


Primadomus AAP
http://www.aap-primadomus.es/

 オランダのAAPという組織がスペインに建設中のサンクチュアリ。チンパンジーのほかにオナガザルなどがいます。医療研究やエンターテイメントで使われていた44個体のチンパンジーが新しい生活をはじめようとしています。
 電化製品や水道ポンプ、ソーラーパワー、ウェブサイトの企業やカメラマンがスポンサーとなっています。
 

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アフリカ

 アフリカのサンクチュアリでは、母親や仲間を殺され密猟された子どものチンパンジーが国外に売られたりする直前で没収され保護され、生活しています。
 現在でも、密猟は続けられ、ブッシュミートとして大人のチンパンジーは殺されて食肉となり、小さな子どものチンパンジーは、生きたままペットとして売られたりしています。捕まった子どものチンパンジーは劣悪な環境で飼われており、狭いかごの中に入れられていたり鎖でつながれたりして栄養状態も悪いままサンクチュアリに保護されています。

Chimpanzee Rehabilitation Trust Gambia
http://www.chimprehab.com/

 1969年から活動を始めていて一番歴史のあるガンビアのサンクチュアリです。孤児となったチンパンジーをガンビア川国立公園の中にある3つの島に放し、自立して社会生活を送れるようにリハビリをおこなっています。現在は76個体のチンパンジーが生活しています。



H.E.L.P. [Habitat Ecologique et Liberte des Primates]
http://www.help-primates.org/

 1989年にフランスの女性が活動を始めたコンゴ共和国にあるサンクチュアリです。密猟された孤児のチンパンジーをひきとり、自立して生きていけるようにリハビリした後、野生に戻しています。これまでに孤児だったチンパンジーたちが野生のチンパンジーたちと一緒に過ごすようになっています。


I.D.A. AFRICA  In Defense of Animals
http://www.ida-africa.org/index.php?page_id=1

 カメルーンにあるサンクチュアリで53個体の孤児チンパンジーが生活しています。また、現地の人々の働く機会を提供しています。

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Limbe Wildlife Center
http://www.limbewildlife.org/

 カメルーンにあるサンクチュアリで39個体のチンパンジーが生活しています。ほかにもゴリラやドリル、グエノンなどが生活しています。


Center for Chimpanzee Conservation
http://www..org/inprojectprimatedex.shtml

 1996年にジャニス・カーターが始めたギニアにあるサンクチュアリで35個体のチンパンジーが生活しています。野生に返す試みもおこなわれています。


Tacugama Chimpanzee Sanctuary
http://www.tacugama.com/

 1988年にオーナーのバラさんがアフリカで売られていたチンパンジーを買ったことからはじめられたシエラリオーネにあるサンクチュアリ。その後バラさんたちは、フリータウンで劣悪な環境で密売されているチンパンジーの孤児たちを引き取るようになり、現在では83個体のチンパンジーが生活しています。


Mefou National Park
http://www.cwaf.org/about-mefou.html

 カメルーンにあるサンクチュアリで1044ヘクタールの森林のなかに電柵で囲まれた8つの放飼場があります。チンパンジーだけでなく、ゴリラやヒヒなども生活しています。

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Tchimpounga Chimpanzee Sanctuary
http://www.janegoodall.org/africa-programs/programs/jgi-sanctuaries.asp

 コンゴに1992年につくられたアフリカで最も大きなチンパンジーのサンクチュアリです。JGI(ジェーングドールインスティトゥート)がサポートしています。石油会社によって作られました。現在115個体以上のチンパンジーが生活しています。


Lwiro Sanctuary
サイトなし

 ザイールにあるサンクチュアリで2001年に作られました。JGIもサポートしています。


Ngamba Island Chimpanzee Sanctuary
http://www.ngambaisland.org/

 1998年にウガンダのビクトリア湖にある島につくられたサンクチュアリです。それまでUganda Wildlife Education Centre (UWEC) が世話していた孤児のチンパンジーの数が増えすぎてここに引き取られました。現在42個体のチンパンジーが生活しています。
 JGIがサポートしています。


 

Sweetwaters Chimpanzee Sanctuary
http://www.olpejetaconservancy.org/bush-meat-and-chimpanzees.php

 1993年にケニアに作られたサンクチュアリで現在40個体のチンパンジーが生活しています。
 JGIがサポートしています。


Chimfunshi Wildlife Orphanage
http://www.chimfunshi.org.za./

 1983年にザンビアに作られたサンクチュアリで現在100個体のチンパンジーが生活しています。ザンビア国内だけでなく近隣の国からのチンパンジーの孤児も受け入れています。


Jane Goodall Institute South Africa
http://www.janegoodall.org/africa-programs/programs/south-africa.asp

 1998年から活動が始められています。アンゴラから連れて来られた5個体のチンパンジーはサンクチュアリが完成するまでの間Johannesburg Zooで生活しています。


Jeunes Animaux Confisques au Katanga
http://www.jackdrc.org/

 コンゴ民主共和国にあるサンクチュアリで、37チンプが生活しています。

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南アメリカ

SOROCABA SANCTUARY
http://www.greatapeproject.org/en-US/santuarios/Sorocaba

 ブラジルのサンパウロにあるサンクチュアリで、40以上のチンパンジーが暮らしています。



CURITIBA SANCTUARY
http://www.greatapeproject.org/en-US/santuarios/Curitiba

 ブラジルのパラナにあります。イギリスのMonkey Worldをモデルに作られ、おもにサーカスからレスキューされた18チンパンジーが生活しています。


VARGEM GRANDE PAULISTA SANCTUARY
http://www.greatapeproject.org/en-US/santuarios/Vargem/vargem-grande-paulista

 ブラジルにある施設で、ペットとしてチンパンジーの赤ん坊を育てていましたが、チンパンジーをペットにすることは間違っていると気づいき、オーナーの娘がサンクチュアリを作りました。現在4チンパンジーが生活しています。


IBIUNA SANCTUARY
http://www.greatapeproject.org/en-US/santuarios/Ibiuna

 ブラジルのサンパウロにある新しい施設で、2チンプが生活を始めています。今後、行き場を探しているチンパンジーを受け入れていく予定です。

 

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