サンクチュアリ・プロジェクトはチンパンジーのエンターテイメント使用に反対しています。 チンパンジーはわたしたちのエンターテイメントのために生きているわけではありません。わたしたち人間は「人間のために」あらゆる動物を利用してきています。人間が生物として生きていくための利用にとどまらず、エンターテイメントにも使用してきました。特にチンパンジーは知能が高いうえ、動作も人間に近いところがあるために面白おかしくエンターテイメントに使用されてきました。 しかし、人間が面白がっている一方でそのチンパンジーには数知れない犠牲と苦痛を負わせています。本来であればお母さんに甘え、チンパンジーの仲間と転げまわって遊ぶ盛りの子どもに無理やり服を着せ、2足立ちさせることを強要し、人の傍らで大人しくしていることを無理強いされているのです。チンパンジーの子どもがおとなしくしているなんてことは、通常あり得ません。具合が悪いか、恐怖を感じるアルファオスがそばにいるとき以外、子どものチンパンジーはじっとしていません。 同じ生物として、また私たちと同じように長い一生を送るチンパンジーに敬意を払い、本来の生態や行動、生息地のおかれている状況にもっと関心をもってください。誰かを犠牲にしなくても、わたしたちにはほかのエンターテイメントがたくさんあるはずです。もうこれ以上チンパンジーのエンターテイメント使用を続けるべきではありません。
また、SAGA(Support
for African/Asian Great Apes(アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い)の声明文に、今回の件の経緯が記されています。 2020年11月
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